日: 2014年10月31日

リカバリー動作の時、肘はどうなっていますか?

なんでもリカバリーは大事ですよね。
練習したら食事と睡眠をして休息(リカバリー)をする。

スイムでいうリカバリー動作は
クロールでいうと腕を後ろから前に戻すまでの動作です。

この泳ぎ、どう見えますか?

2つの写真を見比べてみてください。
ちょっとアングルは違いますが、手が水面から出たときの様子です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

上の写真は肘が曲がっていますが、下の写真は肘が伸びています。

単純に手を伸ばして、肘が伸びているのと曲がっているのだと、肩はどちらが楽ですか?

おそらく大半の方は、肘が曲がっている方が楽だと思います。
つまりリカバリー時に肘が伸びていると、リカバリー(休息)ができていないということです。

私の理想的な泳ぎは、イアン・ソープ選手です。
泳ぎが本当に美しく、とても速いのですが、ゆっくりと泳いでいるようにも見えます。

伸びていて速い人はスプリントは速いけど、長い距離は苦手、
または相当な強い肩を持っていると思います。

伸びている人に「肘を曲げて!」と指導すると
バランスを取れなくなってしまい、余計に泳げなくなってしまうので、
そのような声掛けはしていません。

プル(水中動作)で水を捉えられれば、自然と肘は曲がります。

リカバリー時で肘が伸びる人の特徴です。
1.キックが遅い
  (とりあえず手を回すだけ、水感もないので、手の余裕がない)
2.プルの動作も肘が伸びている
  (水を前から捉えられていないため、最後まで伸びたままかいて、リカバリー動作にはいる)
3.柔軟性・体幹力はあるが、連動性がない
  (手の動作が入るとバランスが崩れて、手の余裕がなくなる)

どれも長い距離を泳ぐと腕の前や肩が張ってくると思います。

男性で筋力が強い人は、パワーで押し切れてしまうので、
リカバリー時に肘が伸びている方が多いです。
女性は筋力が少ないので、比較的リカバリーは上手ですね。

リカバリーで肘が曲がる、休息するためには、
プル動作でいかに前から水を捉えられるかです。

それは次回絵付きでご説明したいと思います!