2019 IRONMAN 70.3 HAWAII レポート

3回目の出場になるIRONMAN 70.3 HAWAII。通称HONU。ツアーも3回目。
過去2回完走するも制限時間に僅かに足りなかった方の卒業レースになるか?
2回目の方は去年の自分に勝てるか?初参加の方は無事にフィニッシュできるか?私はコナに届くのか。
ワクワクウキウキ、ドキドキな気持ちでハワイへ!

半年前くらいからセッションや合宿を重ね、現地でもセッションを行い、できる限りいつも通りスタートできるようにサポートしていきました。
楽しく笑顔で元気に終われるように。それが一番大事。

◆結果
5:03:39  30-34  2位 /  女子7位 /  総合59位
SWIM 29:19
BIKE 2:43:04
RUN 1:46:23

スイム、バイクまではトップ、ランの最後2kmくらいで交わされてしまい、1位と59秒差で2位。コナのスロットは1つで獲得ならず。今ある力は出し切れてこれ以上のレースはなかったと思う。事前にあれができていれば、、という気持ちは少しあるものの悔いはなし。
昨年は5位から今年は2位。10分短縮。順位を見ても昨年101位から59位と速くなっている。まだまだ強く速くなれる。また次に向けて頑張る。

3度目のチャレンジの方は大幅にタイムを更新されて完走!初チャレンジの方はタフなコースに洗礼を受けるも楽しまれて完走!女性1名がバイクの関門に届かず。トライアスロン歴2年目、50代からのチャレンジ。来年リベンジしたい、と言ってくれているので1年計画で完走へサポートしていきたい。


◆大会まで
4/14の宮古島後に風邪を引いてしまい、4/27までノートレ。4/28からのGWセッションで徐々に動き出す。宮古島に向けてのトレーニングである程度のベースはできているので、5/10のデュアスロン(BIKE20km+RUN5km)で高強度練習。そこそこで走れたものの、次の日右膝に違和感が。5/12の葉山トレラン時も痛みがありショートカット。オムロンのマイクロカレントでケア!5/15もデュアスロンを走り、ランタイム向上。痛みもなし。
club Lapulem練で荒川バイク、デュアスロンをしたり、日産スタジアムで1000×8本のランポイント練をしたりと急ピッチで仕上げる。セッションとチームのおかげで最低限のトレーニングをこなすことができた。皆さんありがとうございます!!

 

◆ハワイ入り〜レース前日

火曜:ハワイへ移動。軽くランして、クールダウンのOWSでウミガメとツーショットが撮れた!幸先良い!

 

水曜:バイクコース90kmサイクリング。調子が良くて上げすぎないように気持ちを抑えて走る。夕方からお客様と合流。軽く泳いで身体をリフレッシュしてもらう。夕日を見ながら乾杯!グリーンフラッシュ(水平線に太陽が落ちる際に緑色の光を放つ)という年に数回しか見ることのできない現象に遭遇。その後も美しかった。星も満喫。

木曜:オフィシャルホテルのフェアモントから11km先のスイム会場のハプナビーチまでバイクで。行きで1名パンク。何かが刺さったみたい。ハワイ島は路肩にタイヤのワイヤー、溶岩、ガラスなどたくさん落ちていてパンクしなければラッキーなくらい。私はMAVICのUST(チューブレス/刺さってもシーラントで穴を埋めてくれる)なので安心!
海は透明度抜群!泳いでいることを忘れるくらいの綺麗さ。40分ほど泳ぎまたバイクで戻る。スタートして2kmくらいでまた1人パンク。特に刺さってはいなかったが、小さな穴が空いていた。この方はレースでもパンク。

お昼前からバイクコースを車で試走。折り返しのHawiまでの登り、折り返しのポイント確認、Pololu Valley、カメハメハ大王、ランチしてホテルへ。牧場のアイスを楽しみにしていたがお休みで食べられず。

15時から説明会。17時から3〜8kmランセッション。ホテル近くのペトログリフを見て、実際のランコースを走ってイメージを高める。

プールでクールダウンしながらサンセットタイム!


金曜:午前中は各自フリー。オフィシャルホテルのフェアモントがT2になっていているのでランギアをセットする。14時、バイクでT1(ハプナビーチ)へ向かいバイクセッティングを行う。去年まではフリーラックだったが今年からバイクを置く場所が番号順に。これが唯一の変更点。
シャトルバスで戻り17時30から夕食。19時前には解散。WELEDAアルニカマッサージオイルでケアしてリラックスして、イオンドクター付けて足を温めつつ21時には就寝。

 

◆レース当日
3:00起床。ストレッチしつつアグレッシブデザインのファイター(日焼け止め)を塗る。5度塗りくらいして入念に。朝食は炊飯器を持参しているのでご飯を炊く。水分塩分補給も兼ねて今回はお茶漬け。あと味噌汁。

4:25ロビー集合。4:30からシャトルバスが出ているのでそれに乗車して会場へ向かう。ロビーで撮影した動画を移動のバスで編集!気持ちに余裕有り。

T1は到着してすぐはやや薄暗くヘッドライトがあると良い。5:20過ぎには明るくなる。早速1名パンク!空気を入れすぎていたのか?レース中じゃなくて良かった!メカニックですぐ直してもらえたそう。サポートするためT1を動き回っていたら車止めに何度か足が突っかかった。ランシューズを履いているので問題ないが、サンダルだったらかなり痛かったと思う。足保護のためランシューズを履くと安心。今回はカテゴリー毎にバイクが並んでいるので、事前に強い選手をピックアップしてバイクをチェック。落ち着いた頃5:45くらいにバナナ1本。

6:00ビーチ集合。いつものストレッチ、軽くビーチランしてアップ完了。ハイタッチしてみなさんのスタートを送り出す。緊張とワクワクの瞬間!

 

◆SWIM 29:19   カテゴリー1位、女子2位、男女昨年14位/今年7位
スタートはカテゴリー毎に4人ずつのウェーブスタート。6:30に40-44男性がスタートして私のスタートは7:15。6:55から約10分、いつものルーティーンで泳いでアップ。アスリチューンポケットエナジーぶどう(105kcal)を摂取。コースレイアウトは長方形で右回り。アナウンスで曲がる角の赤ブイ手前のオレンジブイは回らなくて(目安)OKと聞く。知らなかったらかなり大回りして損していた。

私はウェーブの一番後ろからスタート。日本人女性で初HONU女性2人と話してスタートを待つ。カテゴリー分けがないスタートなら前からスタートした方が抜く手間がないが、ウェーブ毎なので後ろを選択。理由はスイムでは恐らく先行できる。バイク、ランで抜かれた時に付いていき私が先にフィニッシュすれば1位とわかるため。
赤いブイ2つ目を過ぎてから同じ色の黄色キャップの選手に付かれたが、次のブイで差を広げて1人になる。最後のブイは黄色。それだけを見て真っ直ぐのコース取りをする。泳いだ距離は2005m。女子1位とは3秒差。全体7位。

◆T1 2:48
バイクにかけておいたバイクギア袋(中身なし)にスイムスーツ、キャップ、ゴーグルを入れてその場に置いてバイクスタートの方へ走る。トランジションの地面に物を置いてはNG。ヘルメットにサングラスを置いて、バイクシューズは予め付けておく。バイクギア袋はスイム→バイクの間に預けなければならない、と前日の説明会で言われたけどそれは間違いだったようで、バイクにかけてOKだった。バイクシューズはDHバーに刺しておく人もいれば、バイクギア袋に入れる人も。マウントラインは坂の途中!なかなかの斜度。ギアは一番軽くしておいて、ボランティアの方に背中を押してもらってスタート!

 

◆BIKE 2:43:03  カテゴリー3位、女子16位、男女今年159位/昨年264位
90kmをぐるっと1周回するシンプルなコース。完全交通規制はされていないが気にならない程度。行きは上り基調、帰りは下り&ちょっと上り。90kmで獲得標高は500mほど。ただダラダラ登る坂にコナウィンドウと呼ばれる風が吹くと結構キツイ。折り返しのHawi手前で嵐を感じるヒヤッとした強い風が吹くも、3回出場した中でも全体的には弱かったように思う。上りでメンバーさんや日本人に声をかけて走る。折り返すまでに女性5人くらいに抜かれ、そのうち45-49女性が2人ほど。1人は途中まで付いて行けたけど下りになって置いていかれる。バイク強くてカッコ良い!
57km地点で同じカテゴリーの選手(ピンクウェア)に抜かれる。体型を見るとランはあまり走れなさそう。無理に付いていかずマイペースに。心拍は150前後を目安に。

エイドは5箇所。水のみもらう。水、ドリンクはペットボトルで用意されている。1箇所目はスルー。暑くないけど2箇所目から水をもらい身体にかける。給水ドリンクは全部で3本。エネルギー摂取のためチャレンジャーを2本。経口補水ドリンク1本。実際飲んだのはチャレンジャー1本と経口補水ドリンクを3口くらい。その他の補給はアスリチューン4つをフラスコにいれたものを半分くらい。

今回は上りでも比較的DHポジションで乗れてケイデンスは100前後。あっという間の90kmだった。下りで横風が怖くてベースバーで走ったけれどタイムは昨年より10分短縮。

◆T2  2:05
バイクを置いてランギアのところへ。前日場所をチェックしていたものの、当日になると鮮明には覚えていない。焦らず探してロスを最小に。ボランティアの少年とハイタッチをしてスタート!バイクで同じカテゴリーのピンクウェアの選手に抜かれたものの一番後ろからスタートをしたので、バイク終わりはトップだったよう。

◆RUN 1:46:23  カテゴリー3位、女性11位、男女全体71位/昨年76位
ランは2周回。走り出しは脚が軽い!ランコースはゴルフ場。大半が芝生でカート道、平坦ロード4km。3度目になるが、急なアップダウンがあるカート道が一番キツイ。ここでペースを落とさないのがポイント。ランシューズはasicsのターサーかDS トレーナー24にするか悩み、ソールの硬さがあるDSをチョイス。良かったと思う!

去年よりも暑かったみたいだが、ランもそこまで暑さを感じずに走れた。マレーシアとプーケット効果?エイドで水をかけて、紙コップに入った氷をもらい手に持って頭にかけたり食べたりして暑さ対策。ボランティアの方が明るくて元気もいただく!メンバーさん2人に声をかけ、日本人選手とも声を掛け合う。これが力になる。

約6km地点で女性に抜かれる。かなり走れている。後ろ姿だとナンバーが見えないので7km地点のすれ違いでチェックすると25-29とわかりホッとする。その選手をチェックしたら次は同じカテゴリーの水色の選手が迫ってきていて結構走れている。事前にチェックした強い選手だ。バイクで抜かれたピンクウェアの選手は9kmくらいで抜いてトップをキープ。

2周目に入るところで水色の選手より私が50秒早くスタートしていると情報をもらう。抜かれても50秒以内でフィニッシュすれば良い。2周目に入り給水はコーラを飲む。去年ゲーターレードを飲んで気持ち悪くなったのでコーラのみ。段々カート道がキツくなってくる。アスリチューンの新作カフェイン入りを半分飲んで(ゼリーなので食べて)気持ちを切り替えるが、平坦ロードの残り4kmで水色選手にパスされる。何とか50秒以内で粘りたい。ここでもう半分摂取。宮古島ではこれを30km地点で摂ってから更に走れたのでそれを期待!するも身体は思うように動かない。(あとでタイムを見るとラスト5kmでペースダウンしている)姿はだいぶ見えなくなってしまったので50秒以上開いてしまったかもしれないけど、何が起こるかわからないので最後まで集中して走る。マレーシアの時はそれができなかったけど、今回は気持ちは切らさず走れた。

フィニッシュは笑顔を常としているが、一番でフィニッシュ出来なかったからか俯いてしまった。心拍は上がって終えられたので力は出し切れたと思う。時計は一度も見ず。練習の感覚で。

フィニッシュ後、知り合いの日本人選手と話したり、水色選手と話したり。あなたのおかげで良いレースができたわ!のようなことを話しかけてくれて、私もそう思ったので嬉しかった。おそらく初めてのコナのようで、心からおめでとうと伝えることができた。また彼女と良いレースができるようにしたい。

終わったらビールとバーガーチケットをもらえる。すぐにビールが飲める身体ではないのでそのままメンバーさんの応援!みんなきつそうだけど笑顔で応えてくれて楽しそう♪

2年越しのフィニッシュ!!

タフなコースな分達成感も大きいと思う。2度、3度と参加したくなるこの大会。リピーターは私含め4名。この大会はコース、人、雰囲気ととても魅力的。アワードパーティーも盛り上がる。日本でも島で開催される大会はこんな雰囲気。レース後はのんびりできると良いですよね。

 

◆レースを振り返って
最後のペースダウンは練習不足。現地の過ごし方は良かったと思う。宮古島後に風邪を引いてしまったのが計算外。原因は帰りの飛行機でマスクを忘れてしまい翌日から体調が悪くなってしまった。風邪を引かなければもう少し練習できたかな、とは思う。マレーシア、ホヌとあと少しコナに届かなかったので、日頃の生活から気を付けて体調・トレーニング管理をしていく。次は10/26のIRONMAN Malaysia。

バイクはポジションとトレーニングを変えてさらに空気抵抗の少ないフォーム、少ないワット数で速く走れる身体作り。ランは走り込みとスピードアップ。これから暑くなっていく中でどう練習していくか。そういう試行錯誤を楽しみつつ次のレースの準備が楽しみ。

来年のホヌに出るかはまだわからないが、35-39での出場となる。今回35-39でトップだった選手は女子全体2位で4時間53分。昨年は30-34の1位で4時間56分。4時間50分を目指したトレーニングが必要。
カテゴリー分けされている大会に出ると負けられない、という気持ちが湧いてくる。また良い勝負ができるようにチャレンジしていきたい。

翌日はみんなで観光!イルカに会えてラッキー!コーヒー農園、チャンピオンシップのスイムコースを泳いで、サンセット見て。
レース前後も楽しめて最高のツアーになりました。次はどこ行きましょうかねー!!

   


★使用機材
・SWIM
ラプレム トライアスロンウェア
TYR SPECIAL OPS 2.0 TRANSITION クリアゴーグル
TYR TORQUE PRO
SUUNTO 9(バッテリー25時間で安心)
アグレッシブデザイン ファイター(落ちない日焼け止め。レース後火照りなし)

・BIKE
CEEPO VIPER-R  Sサイズ(小柄な女性でも乗れるTTバイク)
MAVIC コスミック プロ カーボン SL UST(パンクしにくい!強い味方)
MAVIC シークエンス SL アルチメイト シューズ ウィメンズ
OGK FLAIR(kabuto史上最軽量!涼しくて快適)
OAKLEY  EV ZERO

・RUN
asics GEL-DS TRAINER 24
ラプレム ランキャップ